最後にこれだけは言わせて欲しい

ダラダラ出来なくなった金融マンの遺言

幸福の交差点

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東京に出てきて長くなりました。

 

家とオフィスとSNSが世界という生活を続けていると、感覚がズレていくことに気づきませんね。

コロナも落ち着いてきて、正月は2年ぶりに地元に戻ってみました。

祖母と母。相変わらず飽きもせず喧嘩ばかりしていました。

祖母は7人兄妹で、いつも正月は祖母の兄妹のうち誰かに挨拶して回るため忙しなかったんですが、今年はそれもありません。

祖母は今年で90歳。それでも下から2、3番目。

コロナ禍の間に兄妹とその伴侶が数人亡くなってしまいました。例年より静かな気がします。

 

卒業以来いつも会う高校時代の友人。

彼らはすでに結婚し、子供もいます。

以前は5人で集まり初日の出を見ていましたが、結婚・出産でそれも難しくなりました。

1歳になるまで会えていなかった友人の娘。夕方でもう眠かったのでしょうか。それとも夕日が眩しかったかな。ただただ目を窄めていて、私たちの声は通り過ぎていきました。

 

東京では、高い年収で、見栄えの良い伴侶を持ち、高いお店で食事をし、高いものを身につけ、子供を英才教育するということが全てのように語られています。

それらは常に相対的に評価され、自分の地位をあげようと皆躍起になっています。

 

幸福とはなんだろうか?

 

人よりも多く稼ぐことだろうか?

 

人よりも偉くなることだろうか?

 

人が羨むような伴侶を持つことだろうか?

 

ホテルから見える静かな海を見ながら、よくわからなくなりました。