今日は何読もう。何観よう。

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でぃすくれーまー

当ブログは主に

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③新しいサービスのまとめ

④本の紹介

などで構成される予定です。(ほとんど映画の感想です)

 

一部、金融商品や新サービスの紹介を含むので、以下、ディスクレーマーです。

 

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ご利用は計画的に。

英語記事 和訳:Private equity turns to early loans to boost returns(1/1/2018)

少し古い記事ですが、プライベートエクイティ(PE)の資金調達手法についての記事です。 

 

Private equity turns to early loans to boost returns

プライベートエクイティは、収益を高めるためより早期のローンを利用する傾向にある。
 
Rather than insisting investors write cheques on the first day of the fund, TPG plans to use cheap bank loans to make investments and then ask its clients for money.
*ファンドの初日に発言権の強い投資家が小切手を切るよりむしろ、TPGは投資するために低コストな銀行借り入れを利用してから、投資家に資金提供を求めることを計画している。
出典:Financial times記事より抜粋

そもそもの広義のPEファンド(VCやディストレス含む)のスキームは大体同じで、以下のようなファンドビークル、ソーシング/バリューアップ等のメインの投資業務を行う無限責任社員(GP)と原則資金提供のみ行う有限責任組合員(LP)に分かれます。

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出典:ISPLOGUE

いわゆる"ファンド"と呼ばれるのは、このGPであり投資案件(運用商品)ごとにファンドビークルは定期的に組成されます。

 

 

Many PE houses started using credit to tide themselves over while waiting for investors to respond to cash calls. But they expanded from 90-day bridging loans to longer borrowing periods, executives at the buyout groups say. Some PE firms now use these credit lines for a year or more.
*多くのプライベートエクイティファンドは、投資家がキャピタルコールに応じるのを待つ間、状況を切り抜けるために信用力を活用する。しかし、それらは90日のブリッジローンからより長い借入期間に拡大したと、バイアウトファンドグループの代表は言う。プライベートエクイティファンドの中には、今ではこれらのクレジットラインを1年間、もしくはさらに長期で用いる企業もある。
出典:Financial times記事より抜粋
 

ファンドが組成される場合は、GPからの招へいにより各LPが参加意思表明をすることで案件が組成されるわけですが、必ずしも当初からすべての資金が提供されるわけではありません

例えば、バイアウトファンドの場合、10年ファンド運用期間のうち、当初5年でソーシング及び投資、残りの5年で運用(バリューアップおよび売却)というイメージですが、ソーシング⇒投資には相応の期間が必要なため、LPの提供資金をすべて利用するまでには時間がかかります。よって、当初のLP参加表明に基づき、投資対象がある程度見えてきたタイミングで、段階的に資金提供を受ける(キャピタルコール)ことになります。

今回の記事は、それをさらに推し進め、企業の買収段階では、ファンドの信用力を前提としたローンによりブリッジし、ストラクチャリングが完了した後、正式にLPより調達するという方式のようです。

 

直近でKKRが公募社債の発行を行っていましたが、こちらも低コストの資金を確保するという点では、近い意味合いかもしれません。

www.finance-neko.com

 

この記事のスキームの1番のメリットは、やはりコストの高いLP出資による調達期間を短くする、という点にあるのでしょう。

This practice is one of many reasons thatprivate equitygroups have been among the biggest beneficiaries of a decade of dovish monetary policy. Their business model relies heavily on cheap debt, while their promise of high returns attracts ever more money from investors frustrated with the low yields on offer elsewhere. And years of rising stock markets and equity valuation have made it easy for PE groups to cash out of their corporate investments through public listings.
*この手法は、プライベートエクイティファンドが、ハト派の金融政策のもとでの10年間において、もっとも莫大な恩恵を受ける人々のうち1当事者に入ってきたことの、数ある理由の1つに過ぎない。別の場所で低イールドのオファーを受け苛立っていた投資家から、彼らの高い収益に対する確約がより多くの資金を引き寄せる一方、彼らのビジネスモデルは低コストの借入に大きく依存している。そして、この数年のマーケットと株式の上昇のおかげで、プライベートエクイティファンドは、株式上場を通じて容易に投資資金の回収を行うことができた。
出典:Financial times記事より抜粋

空前の金融緩和の中では、調達コストは歴然とデット<<<<<エクイティという位置づけですので、ぎりぎりまでデットで借りるほうが合理的なのでしょう。

 

それにしても、PE周りのファイナンスLBOだけでなく、下記シェアファイナンスなどいろいろな形が考えられていて非常に面白いです。

ryosuke1967.blogspot.com