最後にこれだけは言わせて欲しい

ダラダラ出来なくなった金融マンの遺言

読書案内:最近のエモい小説

 

最近読んだエモ系小説のご紹介。

それほど大衆の人気を博してはいないかもしれませんが、近年の文学賞作品には現代のより先端的な活動(特に経済的な営み)を反映した作品が増えてきてます。

私は個人的に経済小説が好きで真山仁や黒木亮なんかをよく読むのですが、仕事や経済を主題としていない小説でも、経済や仕事を扱うもの増えている印象です。

こういった小説を読むと何故か“エモみ“を感じます。エモい文章の代表格といえば青春小説かもしれないですね。高校生なんかがピュアな恋愛するやつ。超エモいです。そういうのもいいんですけど最近の上記のような小説も面白いです。

なんだかわからないエモ小説の正体は、現代のなんとも言えない閉塞感みたいなものを正確に捉えていて、それが伝わってくるからではないでしょうか。学生を描く作品とはまた違うリアルな若者の姿です。

これから紹介する小説は、どれも「働く」や「経済」みたいなものがちょっとずつでも題材になっています。いわゆる経済小説と違うのは、そういった経済活動が必ずしもポジティブに描かれていない(むしろその重みに苦しんでいる若者が主題)点が描かれていることでしょうか。

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